2018年10月7日にシカゴマラソンで3位に入着し、2時間5分50秒の日本新記録を樹立した大迫傑(オオサコ スグル)選手。
日本陸上界を牽引するプロランナーの大迫傑選手をご家族の立場からサポートされている奥様の大迫あゆみさんに、強さの秘訣をお聞きしました!
3回シリーズで、あゆみさんのコラムをお届けいたします。
※2018年2月掲載 アスリートフードマイスター公式ブログ「バナナが大事」を転載の内容です
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皆さま、はじめまして。
陸上長距離・マラソン種目をしている大迫傑の妻、大迫あゆみです。
現在主人はナイキオレゴンプロジェクトというチームに在籍しており、アメリカのオレゴン州ポートランドに生活拠点を置き日々トレーニングをしています。
(2019年10月時点 ナイキオレゴンプロジェクトは閉鎖)
今回のブログではこのレースはもちろん、普段の自宅での食事面、生活面のサポートについて少しご紹介させていただきたいと思います。
【”いつも通り”の延長線】
まず、我が家には食事に関してポリシーがあります。
それは「特別でないこと」です。
主人はレースの大小によって練習や過ごし方を変えてみたり、何か特別なことをプラスするということは一切致しません。
あくまでいつも通りの毎日の延長線上にそのレースがある、という考え方のようですので、本人はもちろん周りに対しても、変に構えて臨むことを嫌うのです。
【”いつも通り”のおうちごはん】
そのため我が家では、目前の大会のために凝った食材や手の込んだ料理を、あなたのために特別にご用意しました!
ということはリクエストでもされない限りありません。
食事面で本人にプレッシャーをかけることは私としても避けたいところです。
(もし私が気合いを入れて高級料亭のような献立でも出した日には、きっと主人は不機嫌になるでしょう。笑)
いかに変な特別感を出さず、しかし必要な栄養を満たした「普通の家庭料理」で夫をサポートするかというのが私のモットーであり、課題でもあるのです。
では具体的にどんなメニューかと言いますと…
皆さんは「おうちごはん」というと、例えばどんな料理を想像されますか?
肉じゃが?味噌汁?おひたし?煮物???
我が家のテーブルには、いま皆さまがご想像されたようなごくごく普通の家庭料理が、小さな記録会前でもオリンピック前でも同じように並ぶんですよ(^_^)
そこにアスリートフードマイスターの講座で学んだ栄養の知識をプラスすれば、特別なことをしなくても充分に家庭のごはんで食生活をサポートすることができます。
【”いつも通り”の家族の時間】
「いつも通り」という点は、食事以外の生活面でも現れます。
私たちには5歳の娘がおりますが、主人は練習の前後や寝る前など、時間があるときには娘と公園に行ったり、絵本を読んだり、楽しくゲームをしたり…、とにかくここでも毎日普通のお父さん的な日常を送っています。
さすがにレース直前は集中モードに入りますが、四六時中競技や練習のことだけを考えている訳ではなく、家族を利用して上手く本人の中でONとOFFの切り替えをしているように見受けられます。
試合前だからといって突然修行僧のような生活を取り入れるのではなく、肉体的にも精神的にもリラックスできるいつも通りの時間を設けることが、パフォーマンスの向上に繋がっているのだと思います。
長くなりましたが、今回は普段の我が家の生活について私の目線から紹介させていただきました。
もっと修行僧のように家族全員ストイックに暮らしていると思われていませんでしたか?笑
でも全然、そんな事はないのです。
そして努めてそんな事がないようにしています。
次回は、もう少し具体的にレース直前の食事についてご紹介したいと思います!
大迫 あゆみさん (アスリートフードマイスター3級)
第2回はこちらです