車いすテニスの国枝慎吾の妻、国枝愛です。
オーストラリアから帰国後は少しだけオフを取り、すぐにいつも通りの生活に戻りました。
オフの間は食べたいものを食べてゆっくり過ごすのが我が家流。
インフルエンザの流行もあったので人混みは避けてなるべく家の中で過ごしました。
※2019年4月掲載 アスリートフードマイスター公式ブログ「バナナが大事」から転載の内容です
海外遠征の荷物について
遠征から帰国後、毎回ちょっと面倒なのが荷解きです。
なぜなら海外遠征はいつも大荷物だから。
普段は楽観的な夫ですが、テニスの事となるととても繊細で心配性のため、
選手の中でも特に荷物が多いと思います。
以前帰国時に日本の税関で「引越しの荷物ですか?」と聞かれた事があるほど(笑)
ざっとカート2台分、この荷物での大移動です。
一番大事なのがテニス用の車いすとラケット。
それからタイヤのパンク等に備えてチューブや工具類、ガットも毎日張り替えるのでラケット周りの備品もけっこうな量になります。
シングルスとダブルス、1日2試合ある事も多いので下着やウエアも多めに。
試合中に飲むエネルギーゼリー飲料も飲み慣れたものを日本から持って行くのですが、遠征期間が長いほど量も多くなってびっくりするほどの重さになります。
ベッドが変わると途端に眠れなくなる夫は普段使っている枕も必須アイテムのひとつ。
お味噌汁は忘れずに・・・
日本でも毎日摂っている青汁とマヌカハニー、それとインスタントのお味噌汁も必ず持っていきます。
最近は具がしっかりと入ったフリーズドライのお味噌汁がお気に入り。
日本人の体には出汁好きの遺伝子が組み込まれているんじゃないかと思うくらい、海外で飲むお味噌汁は本当にホッとした気持ちにさせてくれます。
海外でトラブルはつきもの・・・
旅にトラブルはつきもので、現地に着いたら荷物が来ていない、という事もしばしば。
こちらも慣れたもので、そのくらいではもう驚かなくなりました。
これだけの大荷物なので仕方ないかな、くらいに考えています。
一番困るのがテニス用の車いすのフレームが折れていた、など車いすにまつわるトラブル。
そう珍しいことでもないので、テニスに限らず車いす競技の選手なら一度は経験した事があると思います。
最悪の場合現地で修理ができず、試合に出られず帰国となります。
海外遠征に帯同していて思うのは、遠征に向いているタイプと向かないタイプの人がいるという事。
飛行機の中でもぐっすり眠れてベッドが変わっても眠れて、何でも美味しく食べられて、
文化の違いや多少のトラブルも楽しめるのが前者。
それと正反対なのが後者、つまりうちの夫です(笑)
大会が終わった翌日には次の大会へ移動、もしくは日本へ帰国、
というハードスケジュールをこなさなければなりません。
遠征に向かないタイプの夫は、
なるべく日本で使い慣れたものや食べ慣れたものを持って行く事で、
余計なストレスを少しでも減らせるよう心がけています。
国枝 愛(くにえだ あい)
(プロフィール)
アスリートフードマイスター3級
夫はプロ車いすテニスプレーヤーの国枝慎吾。
夫の食生活をサポートするため結婚を機にアスリートフードマイスター3級を取得。
海外遠征にも帯同しながら夫の選手生活を支えている。
インスタグラムにて日々の食事情報を発信中 → instagramはこちら