※2019年3月掲載 アスリートフードマイスター公式ブログ「バナナが大事」から転載の内容です
皆さまこんにちは。
車いすテニスの国枝慎吾の妻、国枝愛です。
年明けから始まったオーストラリア遠征から無事帰国しました。
40度を超えたかと思えば肌寒い日もあって、本当に気温差が激しかったのですが
体調を崩さず過ごすことができました。
さて、夫は1/23から全豪オープンに出場していました。
テニスにはグランドスラムと呼ばれる、
「全豪」「全仏」「全英」「全米」、の四大大会があります。
テニストーナメントとしては最大規模でホスピタリティも最高レベル。
錦織選手や大坂選手の活躍もあり、
日本からもたくさんの方が観戦に来ています。
車いすテニスも同じ時期、同じ会場で試合が行われています。
こちらは世界ランキング上位7名+ワイルドカード1名の合計8名のみが出場を許されており、どの選手もこのグランドスラムに出場すること、ここでタイトルを獲得する事が大きな目標です。
会場の食事について・・・
会場には選手や関係者専用のとても充実したレストランがあります。
日本のフードコートのような雰囲気
様々な国から数多くの選手が集まるので食事の種類も豊富です。
美味しいお寿司もありますよ!
私はこのサーモンとアボカドのお寿司をよく食べました。
夫は試合中なので生ものは避け、ツナや照り焼きチキンのお寿司をつまんでいました。
今回もキッチン付きのホテルだったので
朝食は部屋で食べてから会場へ向かい、
昼と夜は会場で食べてからホテルに戻る生活でした。
テニスの試合について・・・
テニスの試合は天候にも左右されやすいですし
前の試合の進行具合によっては思っていたよりも早く始まったり
逆に前の試合がフルセットまでもつれ込むと予想よりも遅く始まったりします。
他の競技に比べて待ち時間が多いスポーツかなと思います。
例えば、自分の前の試合はこの人とこの人の対戦だから、早く終わるだろうとか
多分フルセットいくだろう、とか予想をして
じゃあ朝何時にホテルを出て、何時から練習をして、何時にご飯を食べて・・・
と逆算して予定を決めていく感じです。
暑さとの戦い&補食について・・・
テニスでは暑い時期の試合でヒートルールが適用される事があります。
気温が高くなると選手の体調を考慮して気温が下がるまで試合が中断するのです。
今回、準決勝で気温が40度を超えてしまい試合が6時間中断しました。
気温が下がるまで何時間かかるかも分からず、
いつ再開されるか分からない試合をただただ待たなければいけません。
そんな時に片手で簡単にエネルギー補給できる
「補食用のおにぎり」はとっても重宝しました。
捕食については、試合前や試合中断の待機中は特別コツやルールがあるわけではなくタイミングなどは本人の過去の経験やその時の感覚に任せています。
夫の場合は集中力を切らさないために待ち時間は一人で過ごす事が多いです。
今回もヒートルール適用中は私達からは離れた別の場所で
ずっと一人で仮眠を取ったり音楽を聴いたり
対戦相手についてメモしたノートを読んだりしながら過ごしていたようです。
集中力をキープするのは本当に難しいです。
今回も結果6時間も待つことになってしまったので
これがもし3時間だったら流れも変わってたかな、
とも思いますが、そういう事も含めてテニスかなと。
本当にちょっとした事で試合の流れが大きく変わります。
試合後30分以内は必ず食べる!
試合後は、必ず30分以内に何かしら食べるようにしています。
シャワーを浴びるよりも前に、ロッカーに戻ったらまずは何か口にする。
今回だと私が作ったおにぎりやバナナ、
会場のレストランで買ったツナのお寿司やサンドイッチなんかを食べていました。
すぐにエネルギーを補給するよう気をつけています。
試合の結果は、この暑さで中断した試合で負けてしまい準決勝敗退となりました。
前週の大会では優勝して調子も良かっただけにとても悔しい結果でしたが今年はまだ始まったばかり!
気持ちを切り替えて、残り3つのグランドスラムは優勝できるよう私もしっかりサポートしていこうと思います。
ちなみに、負けたときはフォローするのも妻の大事な役目です(笑)
今回の遠征で鍋で炊くご飯をすっかりマスターした私。
今後は自宅でも時々作ってみようと思います。
国枝 愛(くにえだ あい)
(プロフィール)
アスリートフードマイスター3級
夫はプロ車いすテニスプレーヤーの国枝慎吾。
夫の食生活をサポートするため結婚を機にアスリートフードマイスター3級を取得。
海外遠征にも帯同しながら夫の選手生活を支えている。
インスタグラムにて日々の食事情報を発信中
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