プロ車いすテニスプレーヤーを支えるアスリートフードvol.2 国枝 慎吾選手奥様 国枝愛さん「国枝家の食卓 海外遠征での食事情編」

※2019年1月掲載 アスリートフードマイスター公式ブログ「バナナが大事」を転載の内容です

皆さまこんにちは。
車いすテニスの国枝慎吾の妻、国枝愛です。

年明け早々から夫の遠征に帯同しており、現在オーストラリアにいます。

こちらは季節が日本と真逆、気温が40度を超える日もあります。
車いすに座っていると地面と近くなるためコート上での体感温度はそれ以上。
真冬の日本から真夏のオーストラリアへの遠征は体調管理にもいつも以上に
気を使います。

海先外遠征での食事事情とは・・・

私は一昨年から海外遠征に帯同しています。
前回のコラムに書いた通り、一年のうち4〜5ヶ月は海外を転戦していますが、
ほとんどの大会がヨーロッパやアメリカで行われます。
長時間移動の疲れを取り、時差調整をするだけでも一苦労。
そのために食事も大切な要素の一つになりますが、残念ながら遠征先では
思い通りにならないのが現実です。

ホテルに着くと、まずレストラン探し!

だいたいどの大会も朝はホテルで、お昼は大会側が用意してくれて、
夜は各自で、というスタイル。
キッチン付きのホテルでない限り、夜は外食です。
ホテルに着くと荷解きよりも先にまずGoogle マップで周辺のレストラン探し。
お米が食べられるだけでも気分が違うので、日本食か中華に行く事が多いです。
最近は郊外でも日本食レストランが増えているので助かっています。
中には本当に何もない場所での大会もあり、そういう時はデリバリーを注文する事も。
過去には一週間毎晩デリバリーという事もあって、かなり辛かったことを
覚えています(笑)

「何が食べたいかではなく何のために食べるか」

会場で出される昼食は・・・
ハンバーガーだけ、サンドイッチだけ、パスタだけ、
と単品であることが多い印象。
蝿がたかっていることもあり(苦笑)私としては正直衛生面が
とっても気になってしまいます・・・

このように、遠征先ではどうしても栄養バランスが偏ってしまいます。
そんな時は「何が食べたいかではなく何のために食べるか」を心がけて
メニューを選ぶことがアスリートにはとても大切です。

今大会はキッチン付きのホテルに滞在しているので
スーパーで食材を買ってきて自炊をしています。

遠征時の食事

左写真は朝食・右写真は夕食(オージービーフのステーキ・お味噌汁・お鍋で炊いたご飯)

日本からお米を持ってきたので鍋で炊いて、
試合前後の補食用の「おにぎり」も作っています。

オーストラリアは食材が豊富で、夏なので美味しいフルーツもあり、
スーパーへ行くのが楽しみのひとつ。
特にマンゴーは安くて美味しくてお気に入りです。
遠征先での外食は一度部屋に戻ってまた出かけるのがストレスでもあります。
日本にいる時のような品数は用意できませんが、試合が終わって疲れている時に
部屋に戻ってすぐ食べられるだけでも体力的にかなり楽だと夫は言います。

この後いよいよ1/23から全豪オープン車いすの部がスタートします。
次回のコラムではその様子も少しご紹介できればと思いますので、ぜひご覧ください。
(記事提供:2019年1月17日時点)

国枝 愛(くにえだ あい)
アスリートフードマイスター3級
夫はプロ車いすテニスプレーヤーの国枝慎吾。
夫の食生活をサポートするため結婚を機にアスリートフードマイスター3級を取得。
海外遠征にも帯同しながら夫の選手生活を支えている。

インスタグラムにて日々の食事情報を発信中

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