プロバスケットボールクラブ「西宮ストークス」のヘッドコーチにインタビュー

今年の1月から2月にかけて、B.LEAGUE 所属プロバスケットボールクラブ「西宮ストークス」の選手5名へ、アスリートフード無料サポート制度にてフードコーチングのサポートをさせていただきました。
サポート詳細はこちら https://athlete-food.jp/docs/news/19/af12-2.pdf

そんなご縁のあった「西宮ストークス」の監督(ヘッドコーチ)であるマティアス・フィッシャーさんに、アスリートの食についてインタビューさせていただきました。


マティアスさんは、ドイツの大学でスポーツサイエンスを学び、ヨーロッパを中心にヘッドコーチを経験され、2019年8月から「西宮ストークス」の監督(ヘッドコーチ)として就任されています。

Q1.アスリートにとっての食事とは?
食は選手にとって燃料であるため、とても重要。
新しいチームに入ったとき、選手を知るために行うことは、選手の食事情の確認。
コミュニケーションを図りながら、聞き取りと食べているものをそっとチェックされるそうです。
選手が普段食べているもので、食の背景を知り、育った環境までおおよその予測ができるのだとか。
例えば、主食がお米に偏っている選手は、子供のころからお米を食べていたことが予測され、
大人になっても食生活は変わらないそうです。
特に日本人のアスリートはタンパク質、ミネラル、ビタミンの足りていない選手が多いように感じると。
これ食べ物は主食に比べ比較的高めの価格、そして、ビタミン、ミネラル類が足りていない
背景には日本人の果物、野菜の摂取量の低下が関係していることをお伝えしました。

Q2.世界のアスリートの食事情、日本との違いは?
バスケットボールチームでいうと大きく違うのはクラブチームの経済力。
この経済力が選手へ提供できる食の質が変わる。
食のサポートが手厚いチームは、遠征先のホテルではチームからホテルへメニューのリクエストを出し、準備してもらっている。またヨーロッパのあるチームでは、デリバリーサービスを使い、移動中に食事をとることができ、試合終了後すぐに選手のカラダのリカバリーを行っているそうです。

日本に来て良いと思ったことは、食べるもののクオリティーが高く、質がよいし、価格も手ごろと感じる。
日本は世界で見ると貧富の差が小さいことに加え、ヨーロッパと比べると日本人が食にかけるお金は多いと思う。
また、欧米人のような極端な太り方をしている人も少ないので、子供のころから比較的バランスの良い食事ができているのではないかと思う。

最後に、これからトップアスリートを目指す選手へのメッセージをいただきました。
マティアス フィッシャー監督が考えるプロ選手とは、
食だけでなく様々な角度から、自身のカラダをケアをして、
自分のカラダがどうあるべきか考えられる選手。
人間は年を重ねるものである、年齢を重ねるにごとに、食べるものやケアを見直し、
自分のカラダを理解し維持していくことが必要。

『食』はアスリートの体づくりの上で大切な要因である。
トップアスリートになりたい、パフォーマンスを出したい、
また競技年齢を伸ばしたいと思うのであれば、
カラダが資本であることを選手自身が意識し、食事面だけでなく様々な面から
自分のカラダづくりをすることが重要です!
まずは、いいカラダ(基盤)づくりのために、何を食べるのか、何をするのか、意識を持つことが重要。

B1リーグ昇格を目指し戦ってきましたが、
残念ながら、新型コロナウィルスの影響で試合はシーズン途中で中止となってしまいましたが、
来シーズンも引き続き、応援していきたいと思います。

「西宮ストークス」https://www.storks.jp/

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